初めていくネイルサロンでは、カルテを記入することがありますよね。あれってどうしてだろう?というお話です。
名前や住所に電話番号、個人情報を記載することに抵抗がある人も多いと思います。美容業界でも、お客様名簿から勝手に連絡先を抜き出して、個人的に連絡する。なんてトラブルが以前ニュースにもなっていましたね。これは個人の倫理というか道徳的な問題が大きいと思いますが・・・
連絡先は緊急時のために使うとしても
「職業なんて書いてどうするの?」
と思う方もいるはずだと思います。ネイルとお客様それぞれの職業についてはとても重要な関係があるんです。
あ、大袈裟に書きすぎました。
それでも大切なことなので、「ネイルサロンでカルテを記入するのはどうして?」をご紹介したいと思います。
ネイルカルテ
名前・住所・電話番号を除き4つの項目にまとめてみました。
年齢
よく「手を見れば年齢がわかる」と言われていますが、年齢によって爪や皮膚の状態に違いがあります。もちろん個人差はありますが、爪は年齢が増えていくと、伸びるスピードは遅くなり、厚みが増します。また、加齢とともに皮膚は乾燥しやすくなると言われています。
年齢を知ることにより、ケアなどの適した施術内容を選択することができます。
職業・ライフスタイル
主婦の方であれば、家事や育児の邪魔にならないよう、爪の長さを短くショートネイルに。オフィス関係であれば、職場に適したシンプルなデザイン、清潔感のあるデザインに。
職業やライフスタイルによって、それぞれに合った爪の長さ、カラーデザインをアドバイスすることができます。
健康状態(ネイルトラブル・スキントラブル)
爪や皮膚にトラブルを抱えている場合、カラーリングなどの施術を受けられないこともあります。
軽度の深爪・反り爪・手荒れなどは、ネイルサロンのサービスによって対応することもできますが、緑膿菌(グリーンネイル)。ジェルネイルを楽しむ人なら、一度は耳にしたことがあるでしょう。この場合は基本施術不可となります。
このほかにも
- 爪周囲炎
- 爪真菌症
- 爪甲剥離症
などの場合、基本的に施術不可となり、症状が重い場合は通院が必要になることもあります。
健康状態(ネイルトラブル・スキントラブル)を知ることにより、施術可能な場合はネイルサービスで改善、施術不可な場合は医師の診断など、適切なアドバイスをすることができます。
爪の形の選択・カラー
爪の形には大きく分けて5つの種類があります。
- スクエア(サイド、先端、角が直角なタイプ)
- スクエアオフ(サイド、先端は直線で角に丸みを持たせるタイプ)
- ラウンド(サイドは直線で、先端に丸みを持たせたタイプ)
- オーバル(先端が楕円形で一般的なタイプ)
- ポイント(先端が尖ったタイプ)
それぞれの好みを理解することにより、適したデザインを提案することができます。
また、ネイルサロンによっては、ジェルのカラーが「100色」「200色」と豊富な店舗もあり、お客様が色を選択するとき迷ってしまうことがあります。
ネイリストがカラーの好みを理解することで、適したベースカラー、アートを提案することができます。
さいごに
4つの項目にまとめてご紹介しました。
- 年齢
- 職業・ライフスタイル
- 健康状態(ネイルトラブル・スキントラブル)
- 爪の形の選択・カラー
なんとなく記入していた方もいるかもしれませんが、それぞれに意味があり、納得のいくネイルを見つける「きっかけ」になります。また、ネイリストが施術をスムーズに進めるための手掛かりにもなります。
もちろん、書ける範囲で構わないので、カルテを記入する際は「いつもより少しだけ詳しく」書いてみて下さいね。
それでは、最後までお付き合い頂きありがとうございました