※低価格モデルのオートネイル「ラビットRabbit」が発売されたので、ページ下部に情報を追記しています。(2017年6月24日)
日本テレビZIPで紹介されたこともあるので、ご存じの方もいるかもしれません。高精細サロン専用ネイルプリンター「AutoNail(オートネイル)」。
最近では「ネイルMAX」「ネイルUP!」「NAILVENUS」など、有名なネイル雑誌でも特集が組まれています。
ネイルエキスポ2014では、実機の展示、体験コーナーも設けられていて、ブースにはカメラをもった取材陣など、一般参加者も含め多くの人が集まっていました。
今年(2015年)のネイルエキスポでも体験コーナーの設置があるようなので、さらに注目が集まりそうです。
さて、タイトルには「脅威」と大袈裟につけてしまいましたが、自動ネイルマシンとはどういったものか?ネイリストと共存できるものなのか?探っていきたいと思います。
AutoNailとは
そのままの意味で、自動ネイルマシンです。
通常のジェルやマニキュアを使った施術とは違い、爪に対してデザインを「印刷」するという特徴があります。ネイリストでは時間のかかる複雑なアートも、「AutoNail」では1分で完成するそうです。
公式ページでのキャッチャコピー
見惚れるほどのクオリティ、驚きのスピード。
1分間であらゆるアートを思いのままに。
世界で唯一の超高精細ネイルプリンター。
1分間というのは、指1本に対しての施術にかかる時間です。早いですね。プリンターで写真を印刷するスピードとかわりません。
マシンの性能(デザイン・操作性)
内臓されているデザインを選び、パターンを組み合わせることで、45,000種類のデザインが選択できるそうです。また、スマートフォンで撮影した画像を、爪に印刷する機能なども。画素数は800万画素です。
ジェル、スカルプ、ポリッシュの上にプリントが可能で、認識できる範囲であれば、長い爪から子供の小さな爪まで施術が可能だそうです。
操作に関しては、スマートフォンに似たタッチパネル方式を採用しているので、直感的な操作が可能とのことですよ。
ネイリストはどうなる?
「ネイリストが不要になるのですか?」Q&Aページに記載がありました。少し長いので要約します。
- アートをプリントするマシンなので、ベースやトップコートの塗布はネイリストが行う。
- ストーンラメなどのアレンジにはネイリストが必要。
- デザインの種類が多く迷ってしまうお客様もいるので、選びやすいようネイリストのアドバイスが必要。
とのことです。施術工程のすべてをオートネイルがこなせるわけではなく、あくまで「アートのプリントのみ」ということなので、ネイリストが不要になることはありません。
ネイル業界は、いたるところに求人募集がでていて、慢性的な人手不足となっています。もしかしたら、現状を打破する救世主になるかもしれませんね。
さいごに
実際に導入しているネイルサロンもありますが、普及率などのデータは見つけることができませんでした。気になるところです。
現状では「サロン専用ネイルプリンター」なので、サロンへの販売しか行っていませんが、一般の方へ届くようにもなるのでしょうか?
もしかしたら、近い将来「自宅で自動ネイル」を楽しむことができるかもしれませんね。ここまでくると、ネイリストの脅威となりそうです。
※ここからは追記部分となります。(2017年6月24日)
小型の自動ネイルマシンがやってきた
オートネイルラビット(AutoNail Rabbit)が、2017年2月に登場しました。株式会社リンクカンパニーから販売されています。価格は、98,000円(税別)
公式ページはこちらです。
世界最小クラスのネイルプリンター誕生
デザインの可能性を広げる繊細で複雑なアートも、ハイクオリティに実現。
公式動画がYoutubeにアップロードされています。
どうでもいい感想ですが、ずいぶんとごきげんなBGMを採用されていますね。
マシンの性能(デザイン・操作性)
基本的に従来モデルの機能は一式搭載されているようです。大きく変わったのは以下の2点だと思います。
軽量化されコンパクトになっています。
片手でも持てるほどのコンパクトかつ軽量サイズ。収納にもスペースを取りません。
持ち運びもラクラクだから出張ネイリストさんにもピッタリです!
重量は1.6kg。本体サイズは奥行175×幅168×高さ175mm。先行で発売されていたモデルは、小さな冷蔵庫みたいな形でしたよ。スリムになっていますね。
本体のカラーバリエーション。
インテリア性の高いプロダクトデザインに、使用シーンやお好みに合わせて、セレクトできる全5色のカラーバリエーション展開。
選べるカラーは、ホワイト、ブラック、ピンク、イエロー、グリーンです。
ラビットはセルフネイラー向け
オートネイルラビットは、クラウドファンディングでサポーターを募集していました。
クラウドファンディングとは
不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。ソーシャルファンディングとも呼ばれる。
wikipediaより引用
集まった金額は2,766,840円です。プロジェクトの紹介ページには、
誰でも気軽にネイルを楽しんでいただけるよう、新たに家庭用として設計・開発されました。
とあります。サロンワーク向けではなく、自宅での使用を想定したセルフネイル向けの商品ですね。
ただ、公式サイトの商品ページでは「セルフネイルにもお使いいただけます」と消極的な表現になっています。発売前にコンセプトを見直した可能性もありますが…
さいごに
オートネイルラビットは、世界販売実績10,000台を突破しているようです。雑誌やテレビでの特集もよく見かけますし、これからもユーザーは増えていくのだと思います。
それで、ネイリストの脅威となったのか?
もしかしたら、近い将来「自宅で自動ネイル」を楽しむことができるかもしれませんね。ここまでくると、ネイリストの脅威となりそうです。
1年半前は、こんなコメントで記事を締めていました。
「自宅で自動ネイル」が登場した今の感想は「よくわからない」というのが正直な所です。具体的なネイリストの意見を求めていた方には、中途半端で申し訳ないです。
気になっているので、どこかのタイミングで実機に触れてみようと思っています。実際にネイルプリンターを試してみたら、またこの記事に続きを書くつもりです。
それでは、最後までお付き合い頂きありがとうございました。