NailMocoは3月5日でオープン1周年を迎えることができました。
この日が迎えられたのも、皆様の暖かいご愛顧の賜物と心から感謝申し上げます。お客様をはじめ、ネイルモコに関わって下さった沢山の方々、友人、家族にお力添えや励まして頂き、この1年営業を続けることができました。
一生懸命書いてみましたが、硬い挨拶はどうも苦手です。ここからは、私の普段の言葉で続けてみようと思います。
1周年を迎える事ができて、本当にうれしく思っています。振り返ってみると、あっという間の1年であり、激動の1年でもありました。
オープン前、準備期間中の話となりますが、お店の中を見回して、何が足りない。これの配置おかしい。セミナーを受けて、沢山の本を読んでも、言葉遣いはこれで正しいのか。この対応は失礼のないものだろうか・・・。
ホームページに関しても、知識はなく、ほとんど自己流で制作しました。テンプレートにあてはめていくだけなので、それほど難しい作業ではありませんが、掲載する文章はこれで正しいのか、ネイル画像はこれでいいのかなど、悩みはつきませんでした。
一番初めに作ったサイトは、東川口 ネイルサロン「Nail Moco」です。
とにかく、ずっと不安が拭えないままスタートしました。
オープン後は、ただひたすらチラシ配りの毎日です。許可をとるだけで怒られてしまったり、悲しい事に目の前で捨てられてしまったり、楽しい事ばかりではなかったけれど、ご厚意で置いて下さるお店や、1枚頂戴と受け取って下さる方もいて嬉しかったです。
とにかく知ってもらおうと、思い切って地下鉄の通路に広告を出してみたり、自分でポスティングする以外にもチラシの配布を依頼をしてみたり。試行錯誤を続けました。
そのかいあってか、季節が変わるにつれて、ご来店下さるお客様も徐々に増え、ご紹介までして下さって。本当に嬉しくて、ただただ、感謝の気持ちでいっぱいです。
ネイリストは蝶のようだと思います。優雅とか、美しいとか、そういったことではありません。成長過程が蝶のようだと思うんです。
スクール時代の生まれたての芋虫は、初めての物をすべて身に付けようと、せっせと歩き回って色々な物を吸収していきます。
サロンでは、新しく生まれ変わるために蛹(さなぎ)へと変化し、必要なものを殻の中で培います。
蛹から蝶になるには、殻の中で一度ドロドロの液状物体になる必要があります。しかし、これはすごく危険な状態でもあります。ショックを加えられると、死んでしまったり、うまく羽が生えてこなかったりするんです。
ここでうまく蝶になれなかったネイルリストは、辞めてしまったり、趣味になったり、明暗がわかれるのだと思います。
私は一度、地面に落ちてしまいました。自ら落ちたのか、はたまた外部からの衝撃だったのか。
1度は、ネイル自体を辞めてしまおうかとも考えて、他の仕事を探そうと考える時期もありました。そんな、ぐずぐずしている私の所にも「ネイルをやってほしい」と来てくれる友人たち、家族、親せき、友達のお姉ちゃん、先輩、後輩、よく行くお店のお姉さん。
皆、ネイルが仕上がった時に、素敵な笑顔と言葉をくれました。
やはりネイルが好きだ。諦めたくない。
と思い、ネイルサロンを本気でやろうと決めました。好きで始めたこの道を、どんな形でも歩けたら私は幸せに思います。
ネイルは自分へのご褒美に。コンプレックスを美しく。アクセサリーとして。お化粧のように。など、様々な考え方がありますが、ネイルモコにご来店下さったお客様には、ネイルを自由に楽しんで頂きたい。笑顔の溢れるお店にしたいです。
個性だって。定番だって。王道だって。可愛いかどうかは自分で決めていいんです。指先は大切な人へ触れる一番の場所です。いつまでも素敵に輝いて頂きたいなと思います。
まだまだ、ネイリストとして、お店として、人間として、未熟な私を温かく見守り応援して下さった方々と、沢山の素敵な出会いに心から感謝申し上げます。
現状に満足する事なく、さらなる技術向上とサービス向上に励み、末永く愛されるお店を目指して頑張りたいと思います。
これからも「NailMoco」をどうぞよろしくお願い致します。
2016.3.5 NailMoco by.MIHO